
化粧品に使われた粉末「タルク」に混入したアスベスト(石綿)を吸い込んだことで悪性胸膜中皮腫を発症し、死亡した可能性があるとして、宮城県の元化粧品販売員の女性=当時(68)=が労災認定されたことを受け、支援団体は10日、化粧品に石綿が含有されていないか調べるように求める要望書を厚生労働省などに提出した。
要望書は、過去の販売分を含めたタルク含有製品について、石綿が混入していないか最新の分析技術を使って調べるように要請。厚労省などに国内全化粧品メーカーへの指導を求めた。
支援団体「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」は3月、1974~77年に資生堂(現・資生堂ジャパン)仙台駐在所に勤務し、2024年に悪性胸膜中皮腫の診断を受け、その後死亡した女性が25年に労災認定されたと明らかにした。
労災認定が明らかになって以降、同団体には元販売員や消費者らから100件ほどの相談が寄せられているという。小菅千恵子会長は「まだまだ化粧品販売の方で被害者が出てくるのではないかと危惧している」と話した。
〔写真説明〕アスベスト(資料写真)
2026年04月10日 20時09分