
太平洋戦争での民間人の被害を巡り、超党派「空襲議連」(会長・平沢勝栄衆院議員)に所属する野党議員など有志は22日、7月初旬にも今国会に救済法案を提出することを決めた。同趣旨の法案が提出されるのは、38年ぶりという。
法案は、空襲や沖縄戦などで障害を負った人への一時金50万円の支払いや、被害の実態調査を行うことが柱。参院に提出予定で、自民党など与党議員も、6月末までに党内調整できれば合流する。与党で手続きが進まない中、立憲民主党など野党側は被害者の高齢化を踏まえて決断した。
全国空襲被害者連絡協議会(全国空襲連)と議連が協議して救済案を決めた。対象は約3200人、一時金総額は約16億円と見込む。
政府は元軍人や軍属らに、恩給など総額約60兆円を支給。一方、民間人被害については、国民は戦争被害を等しく耐え忍ばねばならないとする「受忍論」に立脚し、補償を拒んできた。
東京大空襲で母らを亡くし、全国空襲連で立法を求めてきた河合節子さん(87)は「この国会が正念場だと思い期待している。成立を望んでいるが、まずは議論をしてほしい」と語った。
〔写真説明〕超党派「空襲議連」の総会=22日午後、東京都千代田区
〔写真説明〕「空襲議連」の総会後、取材に応じる河合節子さん=22日午後、東京都千代田区
2026年06月22日 17時59分