同一農地で栽培と発電両立=有機太陽電池を高性能化―大阪大など



太陽光のうち、植物の光合成への寄与が比較的小さいとされる緑色光を利用する有機太陽電池(OSC)を開発している大阪大などの研究チームが、低コスト化が期待できる材料で、発電性能を高めることに成功したと発表した。

このOSCは光合成に重要な青と赤の光を通すのが特徴。こうした技術を用いて作製した太陽光パネルを農業用ハウスに設置したところ、通常のハウス栽培と同等の生育状況だったという。論文は6月、化学工学分野の国際学術誌オンライン版に掲載された。

研究チームが開発しているのは、緑色の光を選択的に吸収して発電するOSC。これを使ったパネルを設置した農業用ハウスでトマトやヒマワリ、ホウレンソウなどを栽培したところ、通常のハウスと同等の生育、収穫量が確認された。

阪大の家裕隆・産業科学研究所教授(有機機能化学)は「農業用ハウスの多くは化石燃料に依存しており、再生可能エネルギーの導入が求められている。今回のOSCが重要な一歩になると期待している」と話している。

〔写真説明〕高性能化した有機太陽電池(OSC)で作製した太陽光パネルを設置した農業用ハウス(大阪大産業科学研究所の家裕隆教授提供)

2026年07月14日 20時36分


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