ウィシュマさん入管死が結審=判決12月、医療対応が争点―名古屋地裁



名古屋出入国在留管理局で2021年、施設に収容されていたスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡し、遺族が国に計約1億5600万円損害賠償を求めた訴訟は22日、名古屋地裁(大竹敬人裁判長)で結審した。判決は12月11日。

争点は、ウィシュマさんの死亡と、名古屋入管の対応との因果関係。ウィシュマさんが体のしびれや嘔吐(おうと)などを繰り返し訴える中、入管が適切な医療を提供していたかどうかが判断される見通し。

訴状などによると、ウィシュマさんは20年8月に入管に収容された。21年1月ごろに体調が悪化し、同3月6日に死亡した。原告側は、死亡約3週間前の尿検査で飢餓状態を示す異常値が出ていたにもかかわらず、入管は点滴や入院など適切な医療措置を怠ったと主張している。

この日の意見陳述で、原告で妹のポールニマさん(32)は言葉を詰まらせ「入管は姉を助けることができた。判決で、入管の責任を問うという正義が実現すると信じている」と述べた。国側はこれまでに、医師の治療方針について「合理性があった。死因は不明で、入管職員が取るべきだった措置は特定できない」などとし、請求棄却を求めている。

原告側は当時の入管局長や看護師らの証人尋問を求めたが却下されている。駒井知会弁護士は記者会見で「証人尋問をするまでもなく、国の責任が問われる判決が出ると信じている」と話した。

〔写真説明〕ウィシュマさん入管死訴訟の結審後、記者会見する妹のポールニマさん=22日午後、名古屋市中区 〔写真説明〕ウィシュマさん入管死訴訟の結審後、記者会見する弁護団と原告ら。前列左から3人目は妹のポールニマさん=22日午後、名古屋市中区

2026年07月22日 19時41分


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