
NHKが戦後80年企画で昨年放送したドラマを巡り、モデルとなった人物の遺族がNHKなどに損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が22日、東京地裁(足立堅太裁判長)で開かれた。原告側は、このドラマを元にした映画「開戦前夜」の上映差し止めを求める追加の申し立てをした。映画は31日から公開が予定されている。
差し止めを求めたのは、ドラマの題材になった戦時下の首相直轄機関「総力戦研究所」所長の孫で、元駐仏大使の飯村豊さん(79)。申立書では、映画の上映やDVD販売、動画配信サービスで多くの視聴者に鑑賞され、「損害が半永久的に拡大し続ける」などと訴えている。
NHKは昨年8月、「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~」を放送。飯村さん側は、祖父をモデルとした人物が「無謀な日米開戦に誘導した思慮浅薄な人物として描かれた」などと訴え、昨年12月に提訴していた。
映画の製作委員会は「作品はフィクション。原告の一方的な主張のみを理由に、作品を観客に届けることを断念する考えはない」などとする声明を発表している。
〔写真説明〕東京地裁=東京都千代田区(AFP時事)
2026年07月22日 18時57分