
福島県会津若松市の猪苗代湖で2020年、親子ら3人がプレジャーボートに巻き込まれ死傷した事故で、最高裁第2小法廷(高須順一裁判長)は23日までに、業務上過失致死傷罪に問われた元会社役員の男性被告(49)の上告審弁論を9月18日に開くと決めた。弁論は二審の結論変更に必要な手続き。禁錮2年の実刑とした一審福島地裁判決を破棄し、無罪を言い渡した二審仙台高裁判決が見直される可能性がある。
一、二審判決によると、事故は20年9月6日午前11時ごろに発生。被告が操縦していたボートがマリンスポーツの順番待ちで湖面に浮いていた3人に衝突し、千葉県野田市の豊田瑛大さん=当時(8)=が死亡、母親ら2人が重傷を負った。
福島地裁は23年3月、衝突地点の約220メートル手前で被告は親子らを視認できたと認定したが、仙台高裁は24年12月、「親子らがボートの死角に入っていた可能性が否定できない」と指摘。被告の過失を認めず、検察側が上告していた。
〔写真説明〕最高裁=東京都千代田区
2026年07月23日 18時03分