「二度と起きないように」=やまゆり園で犠牲者の冥福祈る―相模原殺傷事件から10年



相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件から10年となった26日、多くの人が同園を訪れた。「もう二度とあのような事件が起きないように」。静かに手を合わせ、犠牲となった19人の冥福を祈った。

厳しい暑さと時折の激しい雷雨の中、慰霊碑の前に設置された献花台には、多くの花が手向けられた。

長男が重傷を負った尾野チキ子さん(84)は、夫の剛志さん(82)と共に訪れ、「今でもやまゆりの話をしない日はない。施設と一緒に歩んできた人生だと思う」と事件を振り返った。

当時から妻が同園で働いているという神奈川県厚木市の男性(47)は「あっという間に10年がたってしまった。風化させたくない」と強調。一緒に来た7歳と4歳の息子に目を向け、「偏見や差別のない子に育ってほしい」と語った。

黒岩祐治知事も献花に訪れ、「二度とあのような事件を起こさない世の中に変えていくという思いを新たにした」と話した。

事件後、現場となった建物は取り壊され、2021年に建て替えられた。同年、建立された慰霊碑には、遺族が刻銘を希望した犠牲者の名前が記されており、今月、新たに1人の名前が加わって計11人となった。

〔写真説明〕事件から10年となり、津久井やまゆり園内の慰霊碑に献花に訪れた人たち=26日午前、相模原市 〔写真説明〕「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件から10年となり、献花に訪れた尾野剛志さん(右)と妻のチキ子さん=26日午前、相模原市 〔写真説明〕事件から10年となり、献花する神奈川県の黒岩祐治知事(左)=26日午前、相模原市 〔写真説明〕事件から10年となり、慰霊碑の前で手を合わせる関係者=26日午前、相模原市

2026年07月26日 17時16分


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