漫然とした過信があった―。沖縄・辺野古沖の死亡事故で第三者委員会がまとめた調査報告書は、下見が徹底されず、前例踏襲に陥った経緯など引率教員らのずさんな安全管理を浮き彫りにした。
第三者委は同志社国際高校の教職員17人を含む関係者48人から聞き取り、調査を進めた。
キリスト教主義の同校は、死亡した船長が牧師だった関係で、2022年度から辺野古沖研修を開始。船長への「根拠のない信頼」があったとされ、現地の下見は一度も行われなかった。
船長から「仲間の船長が抗議活動に行って海で亡くなった」との発言があったほか、「抗議船」と認識していた教員もいたという。しかし、問題提起はされず、前年度を踏襲して研修は継続され、委員の1人は記者会見で「漫然とした過信があった」と指摘した。
事故当時の学年主任が「船を見ておくべきでは」と相談したのに対し、同僚が「昨年度とやり方を変えないものから下見の対象から外していくことは当然だ」と答えるやりとりも明らかに。
聞き取りに対し「前例で安全だったので、今年も大丈夫ということで、正しい引き継ぎがされないまま、間違えた前例を繰り返した」「安全対策面で本当に問題があった」などと反省の弁を述べた教員ら。第三者委から「生徒の安全を第一に考えるべき立場にもかかわらず、安全意識が欠如していた」と非難された。
2026年08月01日 07時18分
society