誇れる米国での10年=前田健太、日本で現役続行へ―米大リーグ



【ニューヨーク時事】今季まで米大リーグでプレーした前田健太投手は、日本球界に来季復帰する意向を示している。米国で10年を過ごし、メジャー通算68勝56敗6セーブ、防御率4.20。37歳になった右腕は「(大谷)翔平やダルビッシュさんほど期待されて来たわけじゃない。9年ちょっとメジャーリーグで生き残れたことは誇れる」と振り返った。

ドジャース1年目の2016年に16勝を記録し、プレーオフでは救援でも活躍。20年にツインズに移籍すると、右肘手術の試練があった。今季はタイガースを戦力外となった後にマイナー球団を渡り歩いた。「ここまで経験した選手はいないというくらい、全て経験した。100マイル(約161キロ)を投げられるわけじゃないし、一番の変化球を持っているわけじゃない」。投球術を磨き、向上心を燃やして戦い抜いたキャリアに胸を張った。

今季はヤンキース傘下3Aでシーズンを終えた。米国での最後の登板となった9月21日の試合前には、「これで終わるわけでもないし、感傷に浸るマウンドではない」と強調。現役の引き際について問われると、「体が元気なので考えていない」としながらも「たくさんの仲間に見送られるのは選手として幸せ。日本のファンの前で最終的には終えたい」と語った。

日米通算200勝まで、あと35勝。同学年の田中将大投手(巨人)が9月にその大台に到達したことが刺激になっている。「達成できればうれしい。そこだけにこだわらないが、モチベーションにもなるので諦めずにやっていければ」。新天地での自分に期待を込めた。

【時事通信社】 〔写真説明〕ダイヤモンドバックス戦で力投するドジャース在籍時の前田=2019年8月、ロサンゼルス 〔写真説明〕ヤンキース傘下3Aの試合に登板した前田=9月21日、ニューヨーク州バファロー 〔写真説明〕笑顔で撮影に応じるヤンキースの田中(右)とドジャースの前田=2019年8月、ロサンゼルス

2025年11月05日 18時05分


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