
トヨタ自動車は5日、2026年3月期連結業績予想(国際会計基準)について、純利益を2兆9300億円(従来予想2兆6600億円)に上方修正した。トランプ米政権の高関税が負担となる中でも、北米市場でハイブリッド車(HV)が好調を維持。国内販売も堅調に推移しているため。営業利益も3兆4000億円に上方修正した。
トランプ関税の影響額は、営業利益ベースで1兆4500億円の見通し。為替変動や原材料価格の上昇によるマイナス影響が従来予想から縮小するほか、コスト削減や販売車種構成の見直しなどにより、約9000億円の利益改善効果を見込んだ。
26年3月期のグループ世界販売台数の見通しを1130万台(同1120万台)に小幅上方修正した。近健太執行役員は会見で「北米では需要が強い。まだまだ強い状況が続く」との見通しを示した。
【時事通信社】
〔写真説明〕決算に関する記者会見で質問に答えるトヨタ自動車の近健太執行役員(右)=5日午後、東京都港区
〔写真説明〕トヨタ自動車の社旗
〔写真説明〕決算に関する記者会見で質問に答えるトヨタ自動車の近健太執行役員=5日午後、東京都港区
2025年11月05日 18時05分