大谷、思い出深い「復活」の年=東京開幕、第1子誕生も―米大リーグ・ドジャース連覇、その中心で(上)



【ロサンゼルス時事】米大リーグ、ドジャースの大谷がメジャー8年目のシーズンを終えた。2季ぶりに投手に復帰し、投打の二刀流でチームをけん引した一年は、思い出深い場面にあふれていた。ブルージェイズに4勝3敗で勝ったワールドシリーズ(WS)の2日後、ロサンゼルスで行われた優勝パレードに参加。「みんなと喜べるのは素晴らしい経験」と最高の形で締めくくった。

3月に東京ドームで行われたカブスとの開幕2連戦でスタート。第2戦でアーチを架けるなど日本のファンを熱狂させ、「いい思い出になった」と振り返った。4月7日には昨季WS王者の一員としてホワイトハウスを訪れ、トランプ米大統領と対面。「ムービースターのようだ」と言われて話題に。同月には第1子が誕生。産休制度に相当する「父親休暇リスト」に入り、2試合欠場したこともあった。

2023年9月に2度目の右肘手術を受け、昨年は打者に専念しながら、投手としてのリハビリを継続。地道な積み重ねが実り、今年6月16日のパドレス戦で久々にメジャーのマウンドに立った。1回2安打1失点。「感謝の気持ちをマウンドで出せたのがよかった」と充実の表情で語った。

その後もリハビリを兼ねた登板が続き、徐々にイニング数を増やす。プレーオフでは先発の役割を十分に果たし、二刀流は完全復活した。打者としてはレギュラーシーズンで自己最多の55本塁打。ナ・リーグ最優秀選手(MVP)の最終候補3人に残り、アのエンゼルス時代から3年連続、4度目の受賞に期待がかかる。

ドジャースは来季、1998~2000年にヤンキースが達成して以来の3連覇を狙う。優勝パレード後、ファンの待つドジャースタジアムに移動した大谷は英語でスピーチ。「来年、次の優勝リングを取りに行く準備はできている」と宣言し、本拠地を沸かせた。

【時事通信社】 〔写真説明〕ワールドシリーズ優勝パレードを終え、本拠地ドジャースタジアムでのセレモニーでスピーチするドジャースの大谷翔平=3日、ロサンゼルス 〔写真説明〕投手として復帰したドジャースの大谷=6月16日、ロサンゼルス(EPA時事)

2025年11月06日 07時08分


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