
周囲から祝福の水を浴びせられ、笑みがこぼれた。大会を通して安定感抜群のゴルフを披露した金子。「早く2勝目を挙げたかった。すごく自信になった」。勝利の味をかみしめた。
ティーショットを林に入れてしまった6番(パー4)が最大のピンチだった。前方に視界を遮るような木があったが、巧みにスピンをかけて脱出。3オンさせてパーでしのぐと、流れに乗った。2位と5打差がついた14番で優勝を確信した。
座右の銘は「こつこつが勝つコツ」。パッティングやスイングの地道な鍛錬を重ね、指導者や用具に投資を惜しまなかった。「良いと思ったことはずっとやっている」。成長を感じ取れる優勝になった。
賞金ランキングでトップに立った。今季は残り3試合で、「もう一つ勝って、賞金王になれるように頑張る」と意気込む。23歳の将来的な目標は「PGAツアー優勝」。着実に階段を上っていく。
【時事通信社】
〔写真説明〕優勝し、手荒い祝福を受ける金子駆大(右)=16日、静岡・太平洋C御殿場
〔写真説明〕ティーショットを放つ金子駆大=16日、静岡・太平洋C御殿場
2025年11月16日 18時54分