
町田が力強く2得点を奪い、初めて決勝に駒を進めた。
均衡状態のまま延長に突入し、前半13分。ロングボールを長身の呉世勲が頭でゴール方向に流すと、林は「迷わず飛び込んだ。とりあえず触ろうと」。相手と競り合いながら右足を伸ばし、ゴールをこじ開けた。25歳の誕生日に殊勲の得点。普段はクロスや得意のロングスローで好機をつくる役割で、「誕生日に点を取るなんてもうない」。後半にも呉世勲が追加点を挙げた。
F東京とは9日のリーグ戦でも同じ国立競技場で対戦。試合終了間際の失点で敗れたばかりだった。反省を生かし、連日のようにミーティングを重ね、毎回PK練習を実施。勝負にこだわる姿勢が実り、雪辱を果たした。
クラブ初の主要タイトル獲得を目標とする今季。昌子は「新しい時代をつくっていけるように準備したい」。悲願まであと一つに迫った。
【時事通信社】
〔写真説明〕延長前半、先制ゴールを決め喜ぶ林(奥右から3人目)ら町田イレブン=16日、東京・国立競技場
2025年11月16日 19時10分