
フィギュアスケートの全日本選手権(19日開幕、東京・国立代々木競技場)にはジュニアの選手も出場する。女子で昨年2位に入った17歳の島田麻央(木下グループ)は初の頂点を狙っている。
島田はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、4回転トーループの大技を持ち、ジュニアでは国内外で4シーズン負けなし。両足の故障に苦しんだ今季もその強さは変わらず、出場選手全員が3回転半に挑んだ今月上旬のグランプリ(GP)ファイナルでは貫禄を示し、4連覇を遂げた。
全日本4連覇中の坂本花織(シスメックス)が今季限りで現役を退くため、直接対決の機会はこれが最後。「自分らしく思い切り挑戦して笑顔で終わりたい」。ジュニアの大会では跳べないショートプログラムの3回転半がカギになりそうだ。
男子の中田璃士(TOKIOインカラミ)も昨年2位。ジュニアのGPファイナルで合計点の自己ベストを出すも優勝を逃し、全日本で悔しさを晴らそうと意気込む。フリーは4回転を3種類4本の構成で挑む予定だ。
今年の全日本はミラノ・コルティナ五輪の代表最終選考会を兼ね、シニアの全日本覇者は無条件で代表入りする。島田と中田は年齢制限のため、今回の五輪出場はかなわない。重圧と無縁の2人の順位が選考の行方を左右する可能性は大いにある。
【時事通信社】
〔写真説明〕フィギュアGPファイナルのジュニア女子ショートプログラムで演技する島田麻央=4日、愛知・IGアリーナ
〔写真説明〕フィギュアGPファイナルのジュニア男子フリーで演技する中田璃士=5日、愛知・IGアリーナ
2025年12月18日 07時05分