
【ロンドン時事】サッカーの日本代表DF冨安健洋(27)がオランダ1部リーグの強豪、アヤックスに加入することが決まり、16日にクラブが発表した。来年6月末までの珍しい短期契約。長くけがに悩まされてきた右膝を今年2月に手術し、アーセナル(イングランド)を7月に退団した後は無所属でリハビリに励んできた。実戦復帰が近づいた形だ。
来夏にワールドカップ(W杯)を控える日本代表にとって、うれしい知らせとなった。冨安は現在の状態について、アヤックスの公式インタビューで「(プレーするまで)あと数週間は必要だが、体調はいい。復帰する準備はできている」と英語で頼もしく話した。
実力は申し分ない。J1福岡の下部組織で育ち、海外で順調にステップアップ。2021年に名門アーセナルに加入し、サイドバックを主戦場に高いレベルで活躍してきた。ただ、故障が付きまとい、苦しい時期が続いた。昨季はリーグ戦1試合の出場にとどまり、実戦からは1年以上のブランクがある。
「とても厳しい時期だったが、諦めず、必死に(リハビリに)取り組んだ」と振り返り、今回の契約を「自分にとって新たなスタート」と語った。アヤックスには日本代表DF板倉滉(28)も在籍しており、ライバルとして刺激し合う関係が期待される。
【時事通信社】
〔写真説明〕W杯アジア2次予選のシリア戦で、久保(右)を祝福する板倉(中央)と冨安=2024年6月、エディオンピースウイング広島
2025年12月18日 12時28分