
つかみはバッチリだった。入団会見で背番号5のユニホームに袖を通した村上は、英語で自己紹介した後、白が基調の靴下を掲げた。「ホワイトソックス!」。場を一気に和ませた。
念願のメジャー移籍が決まった実感は「キャンプインなどでチームの皆さんと会うことで湧いてくるのかな」。その中でも、日本屈指の強打者として、大リーグでも実力を発揮していく気概を随所ににじませた。
ヤクルトでは2022年に日本選手歴代最多の56本塁打を放ち、史上最年少の22歳で三冠王に輝いた。「そんなに自己評価が高くない」とした上で「日本人打者としてシーズンでは一番打った。それは誇りに思う」。
これまで米メディアからは三振の多さも指摘されてきた。メジャーの投手との対戦に向け、どうスイングを改善していくか記者会見で問われ「見てくれれば分かると思う。説明するより結果で残していきたい」と言った。
2年総額3400万ドル(約53億4000万円)での合意。当初予想されたほどの大型契約ではなかったが、低迷が続くチームからの期待は当然大きい。球団の評価へ感謝の思いもあり「最大限、貢献したい」。言葉に力がこもった。
【時事通信社】
〔写真説明〕米大リーグのホワイトソックスへの入団が決まり、記者会見で靴下を手にする村上宗隆内野手=22日、シカゴ(AFP時事)
2025年12月23日 18時01分