
日本オリンピック委員会(JOC)の橋本聖子会長は23日、東京都内で定例の記者会見を開き、札幌商工会議所の安田光春会頭が札幌市の冬季五輪・パラリンピック招致再開に意欲を示したとの報道を受け、「開催したい『ともしび』を消さないでいただいていることは非常にありがたい。ただ、まだまだ現状を把握しなければいけないし、世界の状況も見ていかなければいけない」と慎重に語った。
冬季五輪の開催地は2030年がフランスのアルプス地方、34年は米ユタ州ソルトレークシティーに決定済み。38年大会は、国際オリンピック委員会(IOC)がスイスと優先的に協議する。
来年の愛知・名古屋アジア大会とアジアパラ大会の開催経費が、総額3700億円程度と大きく膨らむ見通しとなったことについては、「それだけの経費を投資しても、良い大会だったと思ってもらえるような運営をしていかなければ今後は非常に厳しい。それ以上に得るものが未来に向かってあれば、次の招致意欲につながるのでは」と述べた。
【時事通信社】
〔写真説明〕定例の記者会見に臨む日本オリンピック委員会の橋本聖子会長=23日、東京都新宿区
2025年12月23日 19時33分