晴らした北京の屈辱=小野光希、会心の滑りで銅―スノーボード〔ミラノ・コルティナ五輪〕



あの時の悔しさを同じ舞台で払拭した。スノーボード女子ハーフパイプで小野光希(21)=バートン=が銅メダル。「4年間の積み重ねが報われて、(メダルは)それがぎゅっと詰まったもの。重みを感じている」

前日の予選は11位。決勝で力を発揮できるか不安もあった。しかし、村上大輔コーチらに「光希らしい滑りをしよう」と声を掛けられた。「下からのスタート。もうやるしかない」。雑念を消し、勝負に挑んだ。

1回目。横3回転技から逆のスタンスでの横2回転半につなげるなど、鮮やかな演技で沸かせた。85.00点の高得点。「今までにないくらいの完成度。純粋にうれしい」。会心の内容だった。

苦い記憶がある。17歳で臨んだ北京五輪は予選を2位で通過しながら、メダルの重圧を感じた決勝は9位。「今でも思い出すことがある」というほど、脳裏に焼き付いている。

雪辱を誓った後の2022~23年シーズンからはワールドカップ(W杯)種目別で2連覇。しかし、昨季W杯は表彰台が1度だけだった。終盤の世界選手権で3位に入ったが、大会中に涙することも。16歳コンビの清水さらと工藤璃星(ともにTOKIOインカラミ)の台頭もあり、村上コーチは「何度もメンタルが崩れそうになっていた」。どうしても自分と比較してしまい、「私だけ調子が悪いのかなと考え込んだ時期があった」と小野は言う。

そんな状況でも北京の屈辱だけは忘れず、原動力にして突き進んだ。今季はW杯第4戦で優勝。地道な積み重ねが報われた。

10年バンクーバー大会を見て憧れた五輪の舞台。学業と両立させ、卒論にも取り組んだ努力家は「やめないで頑張ってきてよかった」。表彰台で首に掛けられたメダルを、いとおしそうに見詰めた。

【時事通信社】 〔写真説明〕スノーボード女子ハーフパイプで銅メダルを獲得した小野光希=12日、リビーニョ 〔写真説明〕スノーボード女子ハーフパイプで銅メダルを獲得し記念撮影する小野光希(前列中央)ら=12日、リビーニョ 〔写真説明〕スノーボード女子ハーフパイプ決勝1回目、小野光希のエア=12日、リビーニョ 〔写真説明〕スノーボード女子ハーフパイプ決勝1回目を終えた小野光希=12日、リビーニョ

2026年02月13日 15時15分


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