
「姿勢改善」が2大会連続表彰台への道を切り開いた。フリースタイルスキー男子モーグルで銅メダルを獲得した堀島行真(トヨタ自動車)を、解剖学の知見が支えた。SBC東京医療大客員教授の足立和隆さん(68)は「悪い姿勢でトレーニングしてもいい結果は出ないし、間違った体の使い方になってしまう」と強調する。
足立さんは2018年秋ごろ、同年の平昌五輪で11位に終わって苦悩していた堀島と知り合った。足立さんが当時准教授を務めていた筑波大を訪れた堀島は、体づくりの助言を求めたという。
抜群の身体能力を誇る堀島だが、姿勢は猫背気味。その改善に着手し、胸を張って自然と骨盤が前に傾く「解剖学的立位姿勢」に取り組んだ。1年以上かけて身に付け、姿勢をキープするため座面が前に約20度傾いた椅子を持ち歩くようにもなった。
ノルウェーを拠点に練習を重ねていた今季の初めには、「もっと速く滑りたい。どうしたらいいですか」と連絡が届いた。モーグルコースのこぶの衝撃を受け流すだけでは筋肉の反射による抵抗が生まれるため、足立さんは能動的に脚を動かすよう提案。上半身がぶれない持ち前の安定したターンに、さらなるスピードが加わった。
陸上女子やり投げで24年パリ五輪金メダルの北口榛花(JAL)もかつてサポートした足立さん。競技に貪欲に取り組み、結果を残してきた堀島を「ぎこちなさがなくなった。楽しんでリラックスして滑っている感じがする」とみている。
【時事通信社】
〔写真説明〕フリースタイルスキー男子モーグルで銅メダルを獲得した堀島行真=12日、リビーニョ
2026年02月13日 18時38分