
フィギュアスケート男子の鍵山優真(22)=オリエンタルバイオ=は今回、日本のエースとして五輪の舞台に立った。銀メダルを獲得した2022年北京五輪では、一緒に出場した羽生結弦さんと宇野昌磨さんの背中を追った。「立ち姿、行動だけでも、こうなりたいと思った」と振り返る。
14年ソチと18年平昌を連覇した羽生さん、平昌と北京でメダルを獲得した宇野さんの存在は圧倒的だった。鍵山は2人に異なるエース像を感じていた。羽生さんには「完璧に勝つ姿がパフォーマンスに出ていた。ザ・アスリートという理想の姿」。宇野さんには「みんなで強くなっていくことを率先して体現して、今のスケート界をつなげてくれた」と、底上げに貢献した姿を見ていた。
羽生さんが22年、宇野さんは24年に競技から去り、エースという言葉は鍵山に使われるようになった。エースはこうあるべきだとの固定観念にとらわれた昨季は、完璧さを追い求めるあまり、自分らしさも失いかけた。
今季は高い完成度で勝負するという原点に立ち戻り、気付けた。「自然体でいるのが一番大事。パフォーマンスでも強みになって表れるし、みんながついてきてくれる」。自身なりのエース像を見つけた。その言葉通り、気負わず今大会を楽しめている。
10年バンクーバーで高橋大輔さんが銅メダルを獲得してから、日本男子は4大会連続で表彰台に立ってきた。鍵山は言い切った。「今回は自分が背中を見せる番」。
【時事通信社】
〔写真説明〕フィギュアスケート男子ショートプログラムを終え、笑顔の鍵山優真=10日、ミラノ郊外
2026年02月13日 20時31分