
金メダルを狙った男子500メートルで、森重が失意に沈んだ。「自分の持てるものは出したつもり。何でだろうなという思いでいっぱい」と言う表情は、こわばっていた。今季特に磨いてきたはずのスタートで出遅れ、巻き返しはかなわず10位に終わった。
二つ前の組で、ストルツ(米国)とデボー(オランダ)が互いに33秒台の競り合いを演じ、会場が興奮状態に包まれた。「33秒台は想定内だったので本当に影響はなかった」。最終組で集中力は保てていた。
1月のワールドカップ最終戦で転倒し、左脚を負傷。同組だったストルツ(米国)に勝つため、五輪での金に近づくため、リスクを取って攻めた結果だった。痛みは消えたものの、左右の脚力のバランスには不安を残したままだった。「今できる100パーセントの準備はした」
前回北京五輪で銅メダルを獲得。当時はただがむしゃらに立ち向かったが、今大会は日本のエース格で、日本選手団の顔となる開会式の旗手も務めた。大きな重圧もあっただろう。「ここ一番で力を発揮できなかった自分がすごく悔しい」と声を絞り出した。
【時事通信社】
〔写真説明〕スピードスケート男子500メートル、滑走を終えた森重航=14日、ミラノ郊外
〔写真説明〕スピードスケート男子500メートル、滑走する森重航=14日、ミラノ郊外
〔写真説明〕スピードスケート男子500メートル、滑走する森重航=14日、ミラノ郊外
2026年02月15日 07時33分