
3個目のメダルはならず8位に終わった丸山の表情は、晴れやかだった。1回目はK点ちょうどの128メートル、2回目は125メートル。「悔しさもあるけど、こんなにすがすがしく終われると思っていなかったので満足している」
初の五輪は個人ノーマルヒルで歓喜の銅メダル。混合団体はトップバッターの重圧をはねのけ、銅獲得に貢献した。試合後は高校3年時に亡くなった母の信子さんの遺影に触れ、父の守さんと抱き合った。「まさか自分の子供がメダリストになるとは思っていなかったと思う。取ったよ、と帰ったら伝えたい」と語った。
今季は開幕からワールドカップ(W杯)総合首位を争い、これまでにない緊張感の中で戦ってきた。「いつものシーズンにないくらい疲れがあった」。疲労によりまともに歩けない状態で朝を迎えながら、トレーナーの力を借りて試合に出たこともあった。
大舞台で結果を残した経験は、4年後への財産にもなった。「きょうからまた始まる。パフォーマンスを上げて、またこの舞台に戻ってきたい」と力強く言った。
【時事通信社】
〔写真説明〕ノルディックスキー・ジャンプ女子個人ラージヒル、得点が発表されて笑顔を見せる丸山希(中央左)。右端は高梨沙羅=15日、プレダッツォ
〔写真説明〕ノルディックスキー・ジャンプ女子個人ラージヒルを終えて、父・守さん(右)が持つ母・信子さんの遺影に触れる丸山希(左)=15日、プレダッツォ
2026年02月16日 14時32分