高木、快進撃の兆し=北京と重なる500の光景―スピードスケート〔ミラノ・コルティナ五輪〕



大会を通じてやや苦しんでいた高木美帆にとって、展望が開けるような会心のレースだった。スピードスケート女子500メートルで今大会2個目の銅メダルを獲得。「どんな状況であっても、少しでも可能性を探り続けた結果の一つなのかなと思っている」。言葉に充実感がにじむ。

5種目に出場した前回北京五輪は、最初の3000メートルで6位。金メダルを狙った1500メートルは2位にとどまった。潮目が変わったのが、続く500メートルだった。

トップと0秒08差で銀メダルを手にすると、団体追い抜きも銀、1000メートルは金。一気に加速した。メダルの色こそ違うが、今回の銅はさらなる活躍の前兆に思える。4組のアウトスタートだったのも当時と同じ。本人も自覚しており、「正直なところ、流れは来ているなと思った」と笑みを浮かべた。

北京五輪後に引退した姉の菜那さんは今大会前、「美帆には風が吹いている」と語っていた。本命は1500メートル。過去2大会は前半の日程だったが、今回は妹にとって最終レースとなる。「あの子の思いが一番乗っている1500メートルが最後に来るなんて、今までなかったことなのに」。不思議な縁を感じたという。

北京五輪の1000メートルや、菜那さん自身が金メダルを獲得した2018年平昌五輪のマススタートでも、「(状況が)整っているな」と感じた瞬間があったという。「あとは風に乗れるかどうか。それは美帆次第」

回避する可能性もあった500メートルを戦ったことで、滑りを修正できたことも大きなプラス要素。団体追い抜きを含め、妹は「あと2種目、金メダルを取りにいく強い気持ちで臨む」。活力を取り戻したエースが、再び勢いに乗ろうとしている。

【時事通信社】 〔写真説明〕スピードスケート女子500メートル、滑走する高木美帆=15日、ミラノ郊外 〔写真説明〕スピードスケート女子500メートルの表彰式で記念撮影する(右から)銅メダルの高木美帆、金のコク、銀のレールダム(ともにオランダ)=15日、ミラノ郊外(代表撮影・時事)

2026年02月16日 20時34分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース