ノルディックスキーのジャンプ女子で、個人ラージヒルが五輪で初めて実施された。2014年ソチ五輪で女子種目が初採用されてから4大会目。ジャンプの歴史に新たな1ページが刻まれた。
女子のラージヒルは、11~12年に始まったワールドカップ(W杯)で2季目から行われてきた。世界選手権では21年オーベルストドルフ大会(ドイツ)で初めて実施され、ついに五輪での試合が実現した。
国際スキー・スノーボード連盟(FIS)で女子W杯のレースディレクターを長年務めた吉田千賀さんは、「最初の頃は、大きなジャンプ台で飛ぶのは危険という目で見られていた」と回顧する。次第に競技が各地に普及し、選手の技術も向上。競技レベルが上がっていった歴史を見てきたからこそ感慨深いという。「W杯が始まる前から、女子種目を五輪に入れたいとか、そういう思いを持って技術を磨いてきた選手たちの存在は大きい」
女子W杯をけん引してきた日本勢も、それぞれの思いを込めて飛んだ。男女通じて歴代最多のW杯通算63勝をマークする高梨沙羅(クラレ)は「長い歴史の中でも大きなポイントになった試合だった。先輩たちが引っ張ってくれたおかげで、自分がその舞台に立てた」。W杯9勝の31歳、伊藤有希(土屋ホーム)も「五輪という最高峰の舞台で女子が活躍できる機会が増えたのはうれしい。その場に自分が立たせてもらい、感謝の気持ちでいっぱい」と語った。
【時事通信社】
2026年02月16日 19時13分
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