
2時間4分55秒の男子マラソン日本新記録を樹立してから3カ月足らず。大迫は短い間隔で臨んだ東京マラソンについて、「一つミステリーボックスを開ける感じ」と表現していた。日本の第一人者は未知の挑戦でも揺るがぬ強さを示した。
日本勢2番手集団で冷静にレースを進め、残り5キロは鈴木との新旧日本記録保持者による激しい日本勢トップ争い。「みんな盛り上がっているんだろうな」と考える余裕があった。41キロ付近で振り切り、貫禄を示した。2時間5分59秒の記録は「問題ない」としたが、12位の順位は「もうちょっと頑張りたかった」。
昨年12月に自身3度目のマラソン日本新。34歳は「毎年、元気になっている感じはある」と言ってのける。心拍数など客観的なデータを基に状態を把握して練習内容を組み立て、以前は「やり過ぎていた」という量を調整。「トレーニングと回復のバランスが良くなり、効率も上がった」と実感を込める。
今秋の愛知・名古屋アジア大会の代表権を獲得したものの、「休養を取ってから決めたい」と出場への明言を避けた。次のマラソンは半年以上の間隔を空けてから臨む方針。「実力をどこまで伸ばせるか、どこまでやれるかが楽しみ。後輩たちと一緒に世界とのギャップを埋めていく努力をしたい」。まだまだ日本マラソン界をけん引していく意気込みだ。
【時事通信社】
〔写真説明〕日本勢最高の12位でゴールした大迫傑=1日、東京都千代田区
2026年03月01日 19時02分