政界の壁、男女均等遠く=衆院選、女性当選は伸びず―国際女性デー



国会での女性議員数は伸び悩んでいる。先の衆院選の当選者は68人で、全体に占める割合は14.6%。人数・割合ともに過去最高だった2024年の前回選(73人、15.7%)を下回った。高市早苗氏(自民党総裁)が首相に就いた後も、政治分野での女性参画の壁は厚く、日本が国際的に遅れている状況は改善されていない。

「社会のあらゆる意思決定に女性が参画することを、官民共通の目標として取り組む」。高市首相は昨年12月、政府の男女共同参画会議でこう訴えた。

だが、この1カ月半後に公示された衆院選で自民の女性候補者の割合は12.8%(43人)。党選対幹部は「女性の積極擁立の指示はなかった。衆院解散が急だったから、それどころではなかった」と振り返った。第2次高市内閣の女性閣僚も2人のままだった。

衆院選の立候補者(1284人)のうち女性は前回から1人減の313人。女性比は24.4%と過去最高だったものの、「政治分野における男女共同参画推進法」が政党に求める男女候補者数の「できる限り均等」からはほど遠い。政府が第5次男女共同参画基本計画で掲げた女性候補比を25年に35%にするとの目標にも届いていない。

政党別で女性候補者が35%を超えたのは参政党43.2%(82人)、れいわ新選組38.7%(12人)、共産党38.1%(67人)の野党3党のみ。候補者の一定割合を女性にする「クオータ制」実現を公約に掲げた中道改革連合と国民民主党はそれぞれ19.9%(47人)、25%(26人)。与党の日本維新の会が14.6%(13人)だった。

維新の藤田文武共同代表は「女性議員がもう少し増えてほしいという思いは正直ある」としつつ「男性議員のチャンスを無理やり奪って女性に置き換えるみたいなことは本末転倒だ」と述べ、女性擁立の難しさを認めた。中道の小川淳也代表は「一刻も早く国会が男女半々になるのが理想だ。選挙運動や国会運営のあり方などあらゆる側面から見直さないといけない」と語った。

女性候補が増えない背景には、小選挙区の公認は現職が優先され、新人が参入する機会が乏しいことがある。政治資金の確保、育児・介護との両立などの問題も指摘され、政党の支援体制も課題だ。今回は突然の衆院解散で準備期間が短かったことも影響したとみられる。

【時事通信社】 〔写真説明〕国際女性デー2026 〔写真説明〕参院本会議の代表質問で答弁する高市早苗首相(壇上)=2月25日、国会内

2026年03月01日 14時40分


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