
【ニューヨーク時事】米メディア大手パラマウント・スカイダンスによる米競合ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの買収で、ハリウッドの二つの名門映画スタジオやCNN、CBSニュースといった報道チャンネルが同一企業の傘下に入る見通しだ。新興勢の米動画配信サービス大手ネットフリックスが旧勢力をのみ込む事態は阻止されたが、それでも業界の大規模再編となる。
パラマウントは、米IT大手オラクル創業者ラリー・エリソン氏の息子、デービッド・エリソン氏が最高経営責任者(CEO)を務める。会社は昨年8月、エリソンCEOが率いていた旧スカイダンス・メディアが旧パラマウント・グローバルと合併して誕生したばかり。エリソンCEOは立て続けに米巨大メディアを手に入れようとしている。
パラマウントは映画「トップガン」「ミッション:インポッシブル」など有名作品を持つが、経営は盤石とは言えず、規模拡大を模索していた。ワーナーは「ハリー・ポッター」「バットマン」といった「ドル箱」とされるシリーズや、人気ドラマを手掛けるケーブルテレビ局「HBO」を抱え、コンテンツ強化を図る上で魅力的だった。
買収を巡っては、リベラル系のCNNに及ぶ影響が注視される。トランプ大統領と関係が近いエリソンCEOは昨秋、CBSニュースの編集トップに反リベラルの人材を起用し、物議を醸した。今回の買収でも、トランプ政権に対しCNNの「抜本改革」を約束したと報じられている。
米規制当局の買収承認に関しては、ネットフリックスが獲得した場合と比べれば容易との見方がある。ただ、一部の州が取引阻止に向け訴訟を起こす可能性も指摘されている。
【時事通信社】
〔写真説明〕米パラマウント(上)とワーナーのロゴマーク(AFP時事)
2026年02月27日 20時33分