
頭の片隅にあったイメージに合わせるような鋭い反応を見せ、安青錦が心身の充実ぶりを際立たせた。若元春の奇襲に動じず、綱とりの重圧がかかる場所で上々の出だし。相手が左に飛ぶという想定は「なくはなかった。変化を見せるタイプなので。体で対応できた」と涼しい表情で語った。
その注文を難なくしのぎ、持ち味の前傾姿勢を保つ。動き良く攻めて寄り切った。「いつもと変わらず、緊張した」。重圧を受け入れる心持ちは信条でもある。素直な言葉から、地に足をつけようとする覚悟がにじんだ。
新大関で臨んだ1月の初場所を制し、場所後も多忙な日々を過ごした。だから、師匠の安治川親方(元関脇安美錦)は「相撲から離れる時間と休む時間を意識させた」という。伊豆諸島の八丈島に行かせ、騒々しい都会から遠ざけた。豊かな自然に触れた安青錦は「すごくリラックスできた」。英気を養い、大阪の土俵に向かった。
「いいスタートを切れた。そのままいけたらいい」と安青錦。入幕後は3勝3敗だった初日に白星を挙げ、勢いに乗るきっかけをつかんだようだ。
【時事通信社】
〔写真説明〕若元春(右)を攻める安青錦=8日、エディオンアリーナ大阪
2026年03月08日 21時04分