無心で圧巻の1安打完封=栗林、最高の先発デビュー―プロ野球・広島



守護神として慣れ親しんだ九回のマウンド。最後の打者を高めの球で空振り三振に仕留めると、思いがガッツポーズとなって表れた。広島の栗林が先発転向の初戦で、圧巻の1安打完封。「勝ちたい気持ちだけだった」。無心で腕を振り続けた。

制球が抜群だった。ほぼストライク先行で投球を組み立て、七回まで一人も走者を出さない完璧な内容。完全試合が脳裏をよぎることもなく、八回に初安打を打たれた時も「無死の走者を出しちゃった、という気持ちだけ」。これが唯一許した走者となり、わずか95球で試合終了。新井監督は「まさかマダックス(100球に満たない完封)をするとは」と興奮を隠せず、投げ合った中日の高橋宏も拍手を送った。

不慣れな先発としての1週間の調整は「自分の課題をつぶしていこうと思ったら、あっという間」。新人だった2021年から抑えを任され、重圧と闘いながら通算134セーブを挙げた経験が生きている。「リリーフと変わらず、1イニングずつ、1人ずつという気持ちでやってきた」

自身の勝ち越しを目標に掲げる今季、最高の先発デビューでチームの開幕3連勝に貢献した。「きょうという日を忘れない。この登板だけだったと言われないように、次も頑張りたい」。お立ち台で宣言し、赤く染まるスタンドを沸かせた。

【時事通信社】 〔写真説明〕完封勝利し、喜ぶ広島の栗林(右)=29日、マツダスタジアム

2026年03月29日 18時12分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース