
接戦を制してきた大阪桐蔭は、逆境に強い。2度同点に追い付かれても、ベンチに不穏な空気は一切なかった。主将の黒川は「とにかく勝ちたい、絶対に負けたくないという強い思いを全員が持っていた」。チームの執念が勝利につながった。
登板したばかりの川本が打たれ、同点とされた直後の八回。先頭の藤田が悪い流れを断った。門倉の初球、甘いスライダーを逃さず捉え、左翼への二塁打。「いい場面で一本出てくれた」と喜んだ。そこから黒川の犠打で進塁し、岡安の内野ゴロの間に勝ち越した。
3試合連続で1点差の激戦をものにした。黒川は「すべての試合で粘り強さが出た」と振り返る。守備練習でも「ここで守らなければ本番も負けるぞ」と仲間に声をかけ、緊張感を持たせることを心掛けてきたという。
昨年、チームは春夏ともに甲子園出場がかなわなかった。黒川は「1年間出られなかった先輩たちの悔しさは、自分たちが一番感じている。日本一を取るしかない」。思いも背負い、優勝した2022年以来となる決勝の舞台に挑む。
【時事通信社】
〔写真説明〕決勝進出を決め、応援席に駆け出す大阪桐蔭ナイン=29日、甲子園
2026年03月29日 18時22分