
充実した表情で花道を引き揚げた。琴栄峰が粘り強い相撲で欧勝馬を破り9勝目を挙げた。
立ち合いから勢い良く当たって左を深く差し、体を密着させて相手の投げをこらえる。前進して土俵際では投げを打ち合う形に。物言いがついたが、軍配通りに勝ち名乗りを受け、「(足が)残っている感じはあった。先手を取ることができた」。
先場所に再入幕を果たし、幕内は通算3場所目。ここまで好調を維持しているのは、先の春巡業中に下半身を徹底的に強化したから。「今場所はかみ合っている」と実感を口にする。師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)も「脚も尻も大きくなった。自信になっているのでは」とまな弟子の成長を見詰める。
脚を高々と上げる美しい四股で、幕下時代から喝采を受けてきた。白星を重ねて、その歓声がさらに大きくなる。土俵での強さも加わり、今場所の主役の一人になってきた。
トップタイで残り4日。初めて経験する賜杯争いだが、「(優勝は)全く考えていない」。気持ちを引き締め直した。
【時事通信社】
〔写真説明〕琴栄峰(奥)は、送り投げで欧勝馬を破る=20日、東京・両国国技館
2026年05月20日 20時48分