
試合後、藤川監督は「びっくりするような試合」と興奮気味に話した。阪神が圧巻の逆転劇を見せた。森下が熱戦にけりをつけるサヨナラ本塁打を放つと、甲子園のボルテージは最高潮に。「最後の最後で、一発でかいのを打ててよかった」。ヒーローは仲間の手荒い祝福を受け、感情を爆発させた。
七回表を終えて0―7。裏の攻撃で敗色ムードを消した。ドラフト1位新人の立石が安打で好機を広げると、3本の適時打を集めて4点。八回は桐敷が1死満塁のピンチを何とかゼロでしのぎ、いい流れで攻撃へ。2死満塁から坂本の2打席連続となる2点適時打で1点差。さらに代打木浪は「1点でも入ればファンと一体となって一気に追い越せる空気をつくれる」。3球目を中前へはじき返して値千金の同点打とした。
試合を決めた森下はそれまで、凡退が続き悔しい思いをしていた。「押せ押せだったので、出塁して何とか1点もぎ取ろう」。九回先頭で、フルカウントから直球を完璧に仕留めた。
藤川監督は「こういう展開になっても勝負ができるということを強みに変えて戦っていく」。これ以上ない劇的な勝利を収め、上昇気流に乗りたいところだ。
【時事通信社】
〔写真説明〕9回、サヨナラのソロ本塁打を放ち、祝福される阪神の森下(中央左)=20日、甲子園
2026年05月20日 22時46分