
前回のW杯カタール大会から、大きな躍進を遂げた一人だろう。今や最前線で不動の地位を築く上田綺世(フェイエノールト)だ。「日本を背負って戦う責任と覚悟を持って、大会までの時間を大切に過ごしていきたい」と決意を新たにする。
当落線上からメンバー入りした前回大会は、選手を入れ替えて戦ったコスタリカ戦の前半のみの出場に終わった。「次の4年、自分のキャリアを通して常にトライしていきたい」。悔しさを胸にしまい、成長を誓った。
2023年夏にベルギーからオランダ1部リーグへステップアップ。得点力だけでなく、特に磨きがかかったのがポストプレーで、身体の強さを生かしてボールを収められるようになった。日本が誇るアタッカー陣が存分に躍動できるのは、上田の正確なポスト役があってこそだろう。
かつてオランダ代表FWとして活躍したファンペルシー監督との出会いも大きい。「考えるべき細かい点があるときに指導している」と同監督。相手の背後を突くタイミングなど、FWならではの駆け引きを伝授しているという。
東京五輪に向けたチーム発足時の17年から、森保監督が呼び続けた期待の逸材。「ゴールという形で日本の勝利に貢献できるよう、全身全霊で闘う」。オランダ1部の得点王に輝き、覚醒して臨むW杯。機は熟した。
【時事通信社】
〔写真説明〕国際親善試合のガーナ戦、ドリブルで攻め上がる上田綺世(手前)=2025年11月、愛知・豊田スタジアム
2026年05月22日 07時09分