日本、恩返しの勝利へ=ブラジルは礎築いた「師」―W杯サッカー



ワールドカップ(W杯)で史上最多5度の優勝を誇る王国ブラジルは、日本サッカー界を形づくってきた「恩師」のような存在だ。多くの名手や指導者が来日し、日本に技術やプロ意識を植え付けた。世界の舞台へ飛躍する礎を築き、その恩恵は計り知れない。

ジーコ、レオナルド、ドゥンガ、トニーニョ・セレーゾ―。Jリーグ発足以降、数々のブラジルのスターが海を渡ってきた。日本選手は卓越した技術だけでなく、サッカーに懸ける情熱、勝利への執念、プロとしての姿勢や心構えをたたき込まれ、大きな影響を受けた。

W杯3大会に出場したジーコは「神様」と呼ばれた。1993年のJリーグ初年度の開幕節でハットトリックを達成するなど、鹿島を象徴する存在だ。2002年から日本代表を率い、06年W杯ドイツ大会では、監督として母国と対戦した。選手、指導者として日本サッカーが発展していく歴史を紡いだ。

日本選手はブラジルから学んだ土台の上で進化を遂げてきた。欧州の主要クラブで主力として活躍する選手が増え、洗練された「個」の集団はチームとしても成熟。ブラジルの創造性と日本の組織力や規律が融合し、現在の日本代表のスタイルにつながった。

日本は昨年10月のブラジルとの国際親善試合で、14度目の挑戦にして歴史的な初勝利を挙げた。王国は憧れる存在ではなく、越えるべき壁。今度は世界最大の舞台の真剣勝負で、「恩返し」の勝利をつかみ取る。

【時事通信社】 〔写真説明〕W杯ドイツ大会、ブラジル戦で指揮を執る日本のジーコ監督(左)=2006年6月、ドルトムント 〔写真説明〕天皇杯準々決勝の名古屋戦、パスを出す鹿島のジーコ(中央)=1993年12月、大阪・万博記念競技場 〔写真説明〕国際親善試合のブラジル戦、ゴールを決める上田(左から2人目)=2025年10月、東京・味の素スタジアム

2026年06月28日 08時02分


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