避けて通れないPK戦=奥深い心理的要素―W杯サッカー



勝ち上がるために避けては通れないのがPK戦。大観衆の注目を集め、失敗すれば敗退につながる。選手が受けるプレッシャーは計り知れないものがあり、心理的な要素は大きい。

ノルウェーの学校でスポーツ心理学を研究するゲイル・ヨルデット氏はW杯などの2000本以上のPKを研究し、論文やSNSで発表。審判が笛を吹いた後、少し間を置いて気分を落ち着けてからキックを開始した方が成功率が高まるなどの傾向を明らかにした。

チームとしての取り組みにも着目。前回カタール大会での5度のPK戦では、延長戦が終わってから監督、選手らが集まって行う「作戦会議」の時間が短い方のチームが全て勝利したという。事前に準備が整っていたからだと同氏はみている。

作戦会議の時間が最も長かったのが、決勝トーナメント1回戦でクロアチアに敗れた日本。森保監督はキッカーの立候補を募ったが、しばらく沈黙してから手が挙がり始めた。

日本代表の分析担当、寺門大輔さんは今大会に向け、順番や環境がどう影響するかについて「いろいろ情報は入ってきている」。その上で「どう落とし込んでいくかは選手の顔つき、コンディションを見て決めないといけない」。状況に合わせた対応も必要と話す。

1994年米国大会では決勝のPK戦でイタリアのエース、ロベルト・バッジョが失敗し、「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ」との言葉を残した。今大会ではどのようなドラマが生まれるか。

【時事通信社】 〔写真説明〕取材に応じる日本代表分析担当の寺門大輔さん=5月7日、千葉市

2026年06月28日 08時05分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース