
大相撲名古屋場所は12日、IGアリーナで初日を迎える。大関から転落し、規定により2桁勝利を挙げれば復帰できる安青錦は「優勝」を狙う。5月の夏場所で優勝同点の大関霧島は抱負な稽古量を礎に厳しい条件での「綱とり」に挑む。
◇2桁より優勝
伸び伸びとした様子の安青錦からは、無理やり自身を鼓舞しようという意図は感じられない。「10勝ではなく、優勝を目指して」と発した言葉には、不思議な説得力があった。賜杯を抱いて、大関返り咲きをかなえるつもりだ。
6月29日の番付発表後は愛知県日進市内で基礎運動を中心に鍛え、3日には出稽古に訪れた阿武剋と久々に相撲を取った。試練の時を乗り越えるため、ペースを崩さずに鍛錬を積んでいる。
横綱昇進に挑んだ3月の春場所は7勝に終わり、2023年九州場所の序ノ口デビューから初めての負け越し。5月の夏場所は、出稽古で左足首を痛めた影響で全休に追い込まれた。大関在位3場所で看板力士の座を手放すことになり、「できれば、ずっと大関でやりたかった」と率直な思いを吐露した。
悔しさはある。天国から地獄のような乱高下を味わい、並の力士なら意気消沈するところだが、22歳のタフな精神面は頼もしい。「1回落ちたら、また上がればいい。1度上がっているので、無理ではない」と力強く言う。
名古屋の土俵では休場からの巻き返しを期す豊昇龍、大の里の両横綱に加え、霧島と琴桜の両大関らが壁になる。「結果が全て。楽しみ」と安青錦。持ち前の低い姿勢からの攻めを磨き、カムバックを果たす。
【時事通信社】
〔写真説明〕稽古で胸を出す関脇安青錦(右)=1日、愛知県日進市
2026年07月07日 07時05分