
シーズンを終えたドジャースの大谷は「全部やるつもり」と述べ、来季も投打の二刀流を続ける意思を明確にした。ただ、今季を振り返る言葉には厳しさがにじむ。「ふがいない」「不満がある」。目標は変わらない。その一方で、挑戦を続ける難しさにも直面した。
防御率1点台と好調だったが、7月3日が今季最後のマウンドになった。左膝や右上腕の不調で投手復帰を果たせないまま、プレーオフも打者に専念。「投げられていない時点で、この時期にそういう状態になっていること自体が良くない」。3年ぶりに開幕から二刀流に挑んだが、完走できなかった。
さらに終盤は深刻な打撃不振に陥った。「長い間こういう中でやっていると癖になって、動きがそういう方向に寄っていってしまったりする」。体の痛みを和らげ、動作を改善しながら試合を重ねた。模索を続け、出口を見つけられないまま終幕となった印象だった。
最後の1カ月を振り返り、「解決策、引き出しみたいなものが少ない」と言った。数々の実績を積んでも、時に故障が邪魔して、過去の経験通りに乗り越えられるとは限らない。前人未到の道を歩む中で、未知のケースが現れるのは当然とも言える。
オフはまず治療に専念し、今季のつまずきの原因を整理するつもり。「来季以降にどう生かせるかは、これからの頑張り次第」と言葉に力を込める。来年7月に33歳になる大谷。投打とも高い出力でプレーできる時期がいつまで続くか。来季のプレーは試金石になるかもしれない。
【時事通信社】
〔写真説明〕パドレス戦の1回、マウンドで厳しい表情を見せるドジャース先発の大谷=7月3日、ロサンゼルス
〔写真説明〕ブレーブスとのナ・リーグ地区シリーズ第2戦で、ベンチからグラウンドを見詰めるドジャースの大谷=4日、ロサンゼルス(EPA時事)
2026年10月21日 07時10分