苦しむシーズンでやっと笑顔が戻った。ロッテの小島が8回1失点で6月10日以来の2勝目。「ほっとした。結果を出せてよかった」と喜びをかみしめた。
7月30日の前回登板後、一度は2軍で再調整となった。しかし、チームで新型コロナウイルスの陽性者が相次ぎ、特例でこの日昇格。もらったチャンスで左のエースの気概を示した。
直球、変化球ともにコーナーを突いた。四回無死三塁では、前打席でソロを許した山川を変化球で追い込み、最後は膝元のスライダーを振らせた。後続も断ち、拳を握った。「ゼロは無理だろうと思ったが、運が良かった」。逆転してもらった直後の八回も志願して続投。ピンチを抑え、グラブをたたいた。
自身を鼓舞するようにガッツポーズで感情を表現。「最近は抑えた時も気持ちが出ることが少なかった」。この試合前まで15試合でわずか1勝の難しいシーズン。「自分の投球を見たら頼りなさそうだった。技術ではなく、そこを直そう」。気持ちを切り替えて好投につなげた。
後半戦で出遅れたチームにとっても、首位西武から大きな白星。「ここから巻き返す」と力強く言葉を並べた。
【時事通信社】
〔写真説明〕力投するロッテ先発の小島=6日、ベルーナドーム
2022年08月06日 21時56分