トカラ列島近海を震源とする地震は2日、非常に活発となり、午前4時32分ごろと午後3時26分ごろの2回、鹿児島県十島村で震度5弱の揺れを観測した。地震活動は6月21日に活発になり始め、同30日にも震度5弱の揺れがあった。
気象庁の海老田綾貴・地震津波監視課長は記者会見し、「揺れの強かった地域では身の安全を確保し、落石や崖崩れに注意してほしい」と呼び掛けた。2日は震度4の地震も午前9時台に3回、午後2時台に2回相次ぎ、同4時台にも発生した。
震度5弱を観測した地震の規模(マグニチュード=M)と震源の深さは、午前4時32分ごろがM5.1で16キロ、午後3時26分ごろがM5.6で1キロ。
トカラ列島近海では群発地震が時々発生。近年では2021年や23年にもあったが、今回は体に感じる震度1以上の揺れが2日午後までに930回を超え、大幅に上回っている。震度5弱以上の地震は21年12月9日の震度5強(M6.1)以来で、約3年半ぶりだった。
海老田課長は「地震活動がいつ終わるかは分からない。過去の例から震度5強程度の揺れも想定してほしい」と話している。
【時事通信社】
〔写真説明〕気象庁の看板
2025年07月02日 18時41分