「改革政党が必要だ」。7日夜、保守王国・和歌山市の街頭で声をからした。代表就任は昨年12月。参院選は大阪府知事との「二足のわらじ」で臨む初の国政選挙だ。大阪で重ねた「改革」の実績を訴え、公務の合間を縫って全国を飛び回る。
昨年10月の衆院選敗北後、党勢は低迷が続く。2025年度予算に野党で唯一賛成し、教育無償化に向けて与党から譲歩を勝ち取ったが、支持率反転にはつながらなかった。東京都議選で全敗するなど、全国政党化への道は遠く険しい。
6議席以上を目標に掲げた。6年前に得た10議席に比べて低すぎるとの不満が党内にくすぶるが、足元を見つめれば高望みはできない。党内からは「低いハードルを越えられなければ進退問題」との声も漏れ、党トップとして正念場を迎える。
最重要公約に掲げるのは「社会保険料を下げる改革」。党制作ドラマで主演を務めるなど、SNSでの浸透にも余念がない。社会保障改革は痛みが伴う。「選挙に不利かもしれないが、絶対に必要だ」。「改革政党」の自負を胸にマイクを握る。
【時事通信社】
〔写真説明〕参院選が公示され、有権者らに笑顔を見せる日本維新の会の吉村洋文代表(左)=3日、大阪市中央区
2025年07月09日 07時08分