岩屋氏、レアアース規制に懸念表明=日中外相「戦略的互恵」確認



【クアラルンプール時事】マレーシア訪問中の岩屋毅外相は10日、中国の王毅共産党政治局員兼外相と首都クアラルンプールで約45分間会談した。双方の共通利益を追求する「戦略的互恵関係」を推進し、建設的かつ安定的な関係構築を目指す方針を確認。岩屋氏は、中国によるレアアース(希土類)の輸出規制に強い懸念を表明した。

岩屋氏はレアアース規制について「日本企業が大きな影響を受けている」と指摘。輸出許可申請の承認手続きを迅速化するよう求めた。王氏は「関連規定を順守し、必要な手続きにのっとれば、日本企業の正常な需要は確保される」と応じた。

岩屋氏は中国海警船のヘリコプターによる沖縄県・尖閣諸島周辺での領空侵犯や、中国海軍の空母による太平洋上での活動活発化など、最近の動向にも言及。「日本周辺の海空域の情勢が悪化している」として深刻な懸念を示し、改善するよう求めた。

【時事通信社】 〔写真説明〕握手する岩屋毅外相(左)と中国の王毅外相=10日、クアラルンプール(外務省提供) 〔写真説明〕会談する岩屋毅外相(左端)と中国の王毅外相(右から2人目)=10日、クアラルンプール(外務省提供)

2025年07月11日 07時43分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース