【ワシントン時事】トランプ米大統領は10日、カナダに35%の関税を通知する書簡をSNSで公表した。発動は8月1日。合成麻薬の対策に不満を示した。また、NBCテレビで、相互関税の通知を受けていない貿易相手国・地域に関して「残りの全ての国には20%であれ15%であれ、支払うことになるというだけだ」と語った。
トランプ氏はカナダへの書簡で、合成麻薬「フェンタニル」の米国への流入が解消されれば、関税率を見直す考えを示した。カナダのカーニー首相はX(旧ツイッター)に「北米のフェンタニルの惨事を止めるため、米国と引き続き協力する」と投稿。今後も協議を進める考えを示した。
トランプ氏は6月にカナダとの貿易交渉を打ち切ると宣言。カナダ政府は同氏が不満を持つデジタル課税を撤回することで、交渉再開にこぎ着けた。
【時事通信社】
〔写真説明〕トランプ米大統領(右)とカナダのカーニー首相(AFP時事)
2025年07月11日 18時05分