「消費税廃止はできる。力を貸してほしい」。公示日の3日、東京・新宿で第一声を張り上げた。結党以来の看板政策を実現するには、党勢拡大が不可欠。現有の改選2議席から3倍超となる7議席の獲得を目指し、全国を飛び回る。
昨年10月の衆院選で、公示前の3議席から9議席に躍進。しかし、少数与党下の国会でも消費税廃止は果たせなかった。「与党や野党と交渉して私たちの政策を前に進めることは難しい。私たち自身が数を増やしていくしかない」と決意を新たにする。
街頭演説で強調するのは、国民の生活苦や中小・零細企業の相次ぐ倒産だ。「30年の不況をつくり、物価高に無策だ」と与野党双方を厳しく批判。数字を織り交ぜながら消費税廃止など独自の経済対策を訴える。
注目を集めようと、街頭演説ではバンドの生演奏を背にしたことも。聴衆に写真とコメントの投稿を呼び掛けるなど、SNSの活用にも余念がない。議席獲得の可能性がある選挙区は限られると認め、比例票の上積みに力を入れる。
【時事通信社】
〔写真説明〕有権者らに支持を訴えるれいわ新選組の山本太郎代表(左)=3日、東京・JR新宿駅前
2025年07月12日 08時13分