学校生活にしんどさを抱える10代の約7割が、新学期が始まることを苦しいと感じていることが27日、NPO法人「第3の家族」(横浜市)の調査で分かった。厚生労働省の2024年版自殺対策白書によると、小中高生の自殺者数は夏休み明けの9月1日に多い傾向があり、同法人の担当者は「まずは一人にならないでほしい」と訴える。
アンケートは7月30日~8月11日、同法人が運営するウェブサイトで実施。学校が「しんどい」などと感じている10~18歳の216人から回答を得た。
夏休みが終わる頃に新学期が始まることをどう感じるか聞いたところ、「苦しい」が73.1%と最多だった。「つまらない」が14.4%、「ふつう」が6.0%、「楽しみ」が1.9%だった。
学校がしんどいなどと感じる理由を複数回答で聞くと、「人の目が怖い」(79.6%)や「学校の雰囲気が息苦しい」(71.3%)が上位に入った。「友達がいない」(45.4%)、「勉強についていけない」(44.0%)といった理由もあった。
アンケートの自由回答欄には「友達や親友と擦れ違いが起きた」「嫌われているんじゃないかと不安になる」などの回答があった。「自分のキャラを演じなくてはいけない」との記載もあり、学校生活に苦しさを感じる様子がうかがえた。
相談相手を複数回答で聞くと、「ネット上の人」が53.2%、「友達」が26.4%だった一方、「いない」は42.6%を占めた。
同法人の奥村春香理事長は「児童らが悩みを相談するハードルは大人が想定しているよりも高い」と指摘。「まずは児童らが一人にならないような場所を大人がつくるなどしてほしい。子どもには『迷惑をかけてもいいよ』と伝えたい」と述べた。
【時事通信社】
2025年08月28日 07時03分
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