【ワシントン時事】ベセント米財務長官は15日、時事通信を含む一部記者団に対し、日本の政局不透明感を受けて下落基調にある円相場に関し、「日銀が適切な金融政策を進めれば、妥当な水準になる」と語った。日銀の将来的な金融引き締めを見通していることを示唆した。
ただ、日銀の利上げが必要かとの質問には「植田和男総裁に何をすべきか言うつもりはない」と述べるにとどめた。妥当な為替レートについても「特定の水準に言及しない」と強調。「日本が適切な財政、金融政策を行えば、円はある一定の水準になる」との見解を示した。
国際通貨基金(IMF)は14日公表した世界経済見通しで、日銀が政策金利を緩やかに引き上げ、中期的には景気を熱しも冷ましもしない中立水準の1.5%程度とすると予想した。
【時事通信社】
2025年10月16日 08時11分
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