【北京時事】中国国家統計局が20日発表した7~9月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同期比4.8%増加した。伸びは前期の5.2%から減速。景気の先行きに不透明感が漂う中、消費がとりわけ伸び悩んだ。
1~9月期では5.2%増加。統計局は今回、恒例の記者会見を行わなかった。中国政府は今年の年間成長率目標を「5%前後」と設定している。
9月の小売売上高は前年同月比3.0%増と、伸び率は前月(3.4%)から縮小。鈍化は4カ月連続となる。鉱工業生産は6.5%増だった。
中国では家計の主要資産である不動産の価格下落に歯止めがかからず、個人消費を押し下げている。1~9月期の不動産開発投資は前年同期比13.9%の大幅減。この結果、幅広い投資動向を示す都市部固定資産投資も0.5%減となった。
【時事通信社】
2025年10月20日 13時32分
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