安保3文書改定「大胆発想で」=木原官房長官・新閣僚インタビュー



木原稔官房長官は31日、報道各社のインタビューに応じ、安全保障関連3文書の来年中の前倒し改定について、「大胆かつ新たな発想を持って戦略3文書を決定する」と意欲を示した。防衛力のみならず技術力、情報力を含めた総合的な国力の強化が必要だと強調した。

日本が推進してきた「自由で開かれたインド太平洋」構想に関し、経済安保や、新興技術を巡る国際競争といった新たな課題を踏まえ「最もふさわしい形で進化させる」と語った。そのほかの主なやりとりは次の通り。

―原子力潜水艦導入を巡る見解は。

あらゆる可能性を排除せず、抑止力・対処力を向上させるために必要な方策を検討していく。現時点で次世代の動力について、民間で開発中の全個体電池や燃料電池といった技術も含め、決まっているものはない。

―官房機密費(内閣官房報償費)をどう運用するか。

官房長官の判断と責任の下に厳正で効果的な執行を行っている。

―世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係は。

接点は祝電送付が1件、会合出席が3件、関連団体に対する会費支出が1件、関連団体からの寄付受けが1件。また、関連団体が実施したイベントに実行委員として名義を貸したことがあった。既にこうした団体との関係は断っている。

―官房長官として靖国神社に参拝するか。

私個人としての問題なので、個人として適切に判断する。

―高市早苗首相との縁は。

2021年の自民党総裁選で高市候補の推薦人となったのがきっかけだ。岸田政権では高市政調会長の下、副会長として経済対策や法案審査に当たった。現在の関係は当時と似ている気がしている。期待に応えながら全力で支えたい。

【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える木原稔官房長官=31日午後、首相官邸

2025年11月01日 07時04分


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