
衆院の額賀福志郎議長は6日、定数削減が焦点となる選挙制度の見直しを巡り、議長の下に設けた与野党各会派による「衆院選挙制度に関する協議会」での議論を優先すべきだとの考えを示した。選挙制度の抜本改革を求める超党派の議員連盟から申し入れを受けたのに対し、答えた。自民党と日本維新の会は連立政権合意で衆院定数(465人)の1割削減を掲げたが、実現は見通せていない。
協議会は今年1月から定数や小選挙区の区割りなど選挙制度の見直しに関する議論を続けている。これを踏まえ、超党派の申し入れは定数について「選挙制度の在り方と切り離せるものではない」と指摘。今年の国勢調査の結果が判明する来年春をめどに具体的な結論を得るため、協議会で検討を続けるよう求めた。申し入れ書には維新の金村龍那幹事長代理も名を連ねた。
【時事通信社】
〔写真説明〕参院本会議で答弁する高市早苗首相=6日午後、国会内
2025年11月06日 18時08分