
立憲民主党の本庄知史政調会長は9日のNHK討論番組で、高市早苗首相が財政健全化の達成状況を単年度ではなく数年単位で判断する方針を示したことを「非常に問題が大きい」と批判した。首相が掲げる「責任ある積極財政」についても「このインフレ下で大きな財政出動をすればインフレを助長し、円安が加速する」と懸念を示した。
首相は7日の衆院予算委員会で、国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)に関し、「単年度PBという考え方は取り下げる」と明言した。本庄氏は番組で、従来の単年度黒字化の考え方を「財政立て直しの一里塚だ」と指摘した。
これに対し、自民党の小林鷹之政調会長は「過度に単年度収支にこだわるのではなく、柔軟に考えていく必要がある」と強調。「戦略的な財政出動によって日本経済の底上げを図る」と述べた。
【時事通信社】
〔写真説明〕本庄知史
立憲民主党政調会長
2025年11月09日 15時00分