中国空母、レーダー照射後も発着艦=沖縄本島と南大東島間で初―防衛省



中国軍機による航空自衛隊機へのレーダー照射問題で、防衛省は8日までに、沖縄本島―南大東島(沖縄県)間の海域で、6日のレーダー照射後も中国空母「遼寧」の艦載機による発着艦を確認したと発表した。同海域での発着艦の確認は初。同省は空自機を緊急発進させるなどして、警戒監視と情報収集を進めている。

同省統合幕僚監部によると、遼寧は6日午前、沖縄本島―宮古島間を通過した後、同日午後に沖大東島西約270キロの海域で、遼寧から発艦したJ15戦闘機が、対領空侵犯措置に当たっていた空自F15戦闘機にレーダーを照射。日本政府は直後の7日未明、外交・防衛両ルートで中国側に強く抗議した。

遼寧はその後も発着艦を続けながら、沖縄本島東側の南大東島との間を北東に進み、7日までに鹿児島・喜界島東約190キロの海域を東進しているのが確認された。発着艦は同日までの2日間で計約100回に上った。

【時事通信社】

2025年12月08日 13時02分

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